【朝鮮学校の高校授業無償化の理想と現実】

[考察]
朝鮮学校の高校授業無償化の理想と現実】
 
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●今の日本は、朝鮮学校の高校授業無償化を受け入れられるほどのゆとりはない。国民からの莫大な借金を返すことや、次の選挙に向けた日本国民へのサービスで、「こまごまとした事には手がまわらない」という状態だ。
 
●DPRK(Democratic People's Republic of Korea)で、金正恩氏が「3代目」に決まった時、朝鮮総連の内部は、賛成と反対で分かれてしまったと聞いた。
 
国号に「共和国」を掲げつつ、最高権力者は「ほぼ世襲に近い」ということが、彼らの意見を分けてしまったのだろう。
 
多くの共和国のように選挙による大統領制であったり、日本やイギリスのように、天皇はいても「象徴」であったりすれば、国民は一応の納得をする。
 
しかし、長い歴史を見ても、常に中国や日本の圧力を受け続ける位置にある朝鮮半島の支配者は、自然、軍事外交に細心の配慮をせざるを得なくなる・・・。
現代のDPPKも、周囲の国の環境は変わっても、やはり基本的には「外圧に対抗し続ける”力”」を必要としている。
そのために国民に苦労を求めなければならなかった・・・。
 
●しかし、現在の日本でも「格差社会」などと言われているように、長い歴史を見れば、「貴族」と「民衆」との立場は、放って置けばどんどん離れ離れになっていってしまう。
たとえそれぞれの立場の人々の中に「良識」や「寛容」というものを持つ人がいたとしても。
 
日本に住む在日の人々は、ただ日々を生きるため、ただ家族が幸せになることを願って日本に来て日本で働き、日本で子供を育てている。
 
多くの「貴族」は、困窮する民衆を「奇妙な人々」といってバカにするだけで、「苦心する同胞」と感じて有効な行動を起こす人はほんの一握りなのではないか。
 
多くの貴族は、隣国の貴族との「右だ左だの争い」に明け暮れている。
それは、DPPKも日本も、他の国々も似ているかもしれない。
 
彼らが自己の存在を誇示するための虚飾に満ちた「泥仕合」をしている間に、民衆はどんどん貧乏になっていってしまう。
 
●景気の良いときならば、「自分たちだけでなく、隣国の人々にも富を分け与えよう」という考え方も出るだろうが、現在の日本は、自国経済の維持だけで、行政も国民も窮窮としているのだ。
 
●ただ、最近のニュースを見て月臣の視点で感じることは、「閉鎖的な日本の水道技術を海外に広めて行く」という動きだ。
 
DPRKの支配層に、
  • 自国の将来を憂う気持ち、
  • 自国の民衆を想う気持ち、
  • 真の民族統一を願う気持ち
があるのなら、海外からの支援を頼んででも、自国内の「基本的なインフラ:民生向けの水道・道路・電気・食糧生産・流通・学校・病院など」は、整えるべきだろう。
 
「三人寄れば文殊の知恵」。
 
月臣思うに、DPRK本国支配層にも必ず「良識の人」はいるはずである。
 
彼らは、緊急的な使用の必要のない核兵器を量産する必要はない。
もしどうしても必要なら、あとで増やせば良い。
今現在は濃縮ウランもプルトニウムもミサイルも、最低限の質・量は備えているはずだ。世界にも再三それを示した。
 
海外に散った自国民が安心して帰国できるように、国内の行政を諸外国並みを考慮しつつ最低限整えるべきだと想う。
 
●良識ある日本人は、DPRKが「善意」「皆にとって公平な希望」を表現し、伝えてくれるなら、きっと条件付ながらも、支援の手を惜しまないに違いない。
 
日本人というのは、本当はそういう仕事が結構好きなのだから。