【郵便預金は、果たして安全か】パパイヤさんのブログより転載;2008-0508-1151

【郵便預金は、果たして安全か】
パパイヤさんのブログより転載;2008-0508-1151

https://blogs.yahoo.co.jp/tctbx135/36017392.html

時事>貯蓄•預金
2008/5/8(木) 午前 11:51

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💸先進国の政府債務残高(2007)💸

07年夏、国・地方の債務合計が推計1400兆円となった。実質GDPは、550兆円。
先進諸国では、最悪の債務対GDP比2.5倍。借金のし過ぎです。
かつて「私は、世界一の借金王」と豪語した、バカな首相もいましたが・・・・。
主要各国の概算債務状況は、2番手のイタリアでさえGDPの1.5倍、米独仏は0.7倍。
米国のサププライムローン問題に伴う世界の金融機関の損失は、たったの97兆円で世界景気が後退、これに対し日本の債務1400兆円が、如何に大きいかお解かりにいただける筈。
(ちなみに、05年時点の米国債務、800兆円)

日本人1人当たりの債務は1,100万円ほどになる。
(4人家族で、資産合計が4,400万円以上ない人は、すでに破産してます)


これを解消する方法は、増税しかないと言われている。増税以外では、国が破産宣告する方法がある。10年ほど前にブラジルが自ら破産宣告し、最近ではアジア通貨危機でも、IMFに委ねた国(お隣の韓国も)が幾つかあった。

 

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勤勉な日本人が信頼している最大の銀行は郵便貯金で、財政投融資国債を買い込んでいるが、これらは全く返済の目途が立たない不良債権
国民が、一斉に引き出そうとすれば、日銀は円を印刷して預金者に渡すことになる。
かつてのブラジルが、膨大な数の公務員の給与を、税収を無視して印刷した紙幣を必要なだけ支給した。
その結果、最大で年間3000%(30倍)のインフレ(物価上昇)となった。
これを日本で採用すれば、債務は、あっという間に30分の1になる理屈。
同じことを戦後、日本は経験していることを忘れてはならない。戦時国債を強制的に買わされ、戦後何百倍という物価上昇で国債は紙屑同然、預金も同様となった。

すなわち、戦前は、1ドル=約1円だった。戦後、最初に決まった為替レートは、1ドル=360円。
360倍のインフレになったと言うことです。
その後、日本人は懸命に働いたお蔭で、現在の円の価値は、1ドル=約100円まで回復しました。

今後は、人口減少が顕著になり、急増する高齢者が預金を引き出して生活することになる。
高齢者4千万人が、生活費を年間百万円を引出すと、40兆円の現金が必要です。
国民が預金した金を国が道路・ダムなどの返済不可能な支払いに当てしまったので、国債を増発(借金)して支払いに当てるより他に道がない。それが出来ないなら、印刷紙幣を渡すことになる。

こんなに債務超過が酷いのに、国債の発行額は歳費と同額くらいに膨らみ続けている。膨大な債務の利払いや国家予算の不足分を国債赤字国債)で穴埋めしている。
近い将来急激な物価上昇や急激な円の価値低下が起っても不思議ではない状態になっていることが、ご理解いただいたと思います。

 

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これに対し、動揺しない国民は大物?である。多分そんなに酷くないと思っている人や、全く知らない人が大部分である。
この最悪の事態を国民に知らししめないようにするのも政官の仕事。
一般企業並みに経済合理性を考えたら、官庁の職員数は3分の1で十分。外郭団体全廃、国家事業を徹底的に削減しなければならない。

最近は、低金利を嫌って外貨預金株式投資が増えているので、預金は増えない。
外貨預金をするもう一つの理由は、円の安全性や将来性に不安があるためである。
資産を三つに分け、国内預金・外貨預金・株式などの投資に分散するように薦めている経済人も多い。
輸出好調でも、外貨預金の増加のため、円高が進まない一因にもなっている。
(現時点では、米国から逃避した資金が日本に流れ込み、円高に触れている)

日本の金融状態を考えたら、親の資産が現金や円預金であったなら、20年後には当てにならないと覚悟すべきです。

資産のある高齢者は、全資産を外貨に換え、外国に移住することをお勧めする。
外国に住んでも年金は満額貰えます。

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転載元: Papaya (パパイヤ)