【爆縮型核兵器】長崎型原爆:ファットマン

[核]
【爆縮型核兵器
長崎型原爆:ファットマン
 
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【爆縮型核兵器
インプロージョン型核兵器とも。
 
ウラン核兵器の場合は、「ガン方式(ガンバレル方式=砲身型)」といって、臨界量以上のウラン燃料を「砲弾」と「標的」の2つの部分に分け、砲弾を標的に撃ち込んで臨界を起こす、という仕組みになっている。代表例は広島型原爆「リトルボーイ」。
 
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●一方、プルトニウム核兵器の場合は、ガン方式で作ると、プルトニウム燃料の主要部分(約93%)を占めるプルトニウム239の中に、微量に混入したプルトニウム240(約6%)が臨界以前に「自発核分裂」を起こしてしまい、1個の兵器としては核分裂連鎖反応のバランスが崩れて不発」ということになってしまう。
 
 そこで、プルトニウム核兵器の場合は、ガン方式ではなく、燃料の全周囲を頑丈な殻と、精密な爆発をする爆薬:「爆縮レンズ」で包み込んだ「爆縮型」という構造にするのである。代表的な例は、長崎型原爆「ファットマン」。
 
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[図版転載元]
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