【食事療法で通風(高尿酸血症)を治す】
[東京都病院経営本部]
【食事療法で通風(高尿酸血症)を治す】
食事療法のすすめ方 高尿酸血症・痛風の食事
高尿酸血症・痛風とは
性・年齢を問わず血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると、高尿酸血症と診断されます。
高尿酸血症の状態が長く続くと、血液に溶けきらなかった尿酸は結晶になって関節に沈着し、急性関節炎(痛風)を引き起こします。
また、血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると、高くなるに従って痛風関節炎の発症リスクが高まると報告されています。
また、血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると、高くなるに従って痛風関節炎の発症リスクが高まると報告されています。
食事療法のポイント
1 肥満傾向の人は標準体重にしましょう 肥満症の食事のページへ
肥満と判定され、血清尿酸値の高い人は、過食に注意し標準体重を目標に減量することが大切です。ただし、あまり急激な減量は、血清尿酸値の上昇につながるので注意が必要です。
2 プリン体を多く含む食品の摂取は控えましょう
肉や魚の内臓類に多く含まれるプリン体は、体内で尿酸に代謝され、尿酸は尿中に排泄されます。体内の尿酸が増えると、血液中に蓄積されることから、プリン体を多く含む食品の摂取は控えましょう。また、プリン体は、水に溶けるので、肉や魚からとったスープ(鶏がらスープなど)にも注意が必要です。
◇ ◆ ◇
【プリン体の多い食品と少ない食品(mg/100g)】
極めて多い
| (300mg以上) | 鶏レバー、マイワシ干物、イサキ白子、あんこう肝酒蒸し |
多い
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(200~300mg)
|
豚レバー、牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビ、マアジ干物、さんま干物
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少ない
|
(50~100mg)
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ウナギ、ワカサギ、豚ロース、豚バラ、牛肩ロース、牛タン、マトン、ボンレスハム、プレスハム、ベーコン、ツミレ、ほうれん草、カリフラワー
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極めて少ない
| (~50mg) | コンビーフ、魚肉ソーセージ、かまぼこ、焼きちくわ、さつま揚げ、カズノコ、スジコ、ウインナソーセージ、豆腐、牛乳、チーズ、バター、鶏卵、とうもろこし、ジャガイモ、さつまいも、米飯、パン、うどん、そば、果物、キャベツ、トマト、にんじん、大根、白菜、海藻類 |
3 水分を十分にとりましょう
尿量が増加すると、尿酸の排泄量が増加します。水分を十分に摂取しましょう。水分は、できるだけ普通の水・お茶・ウーロン茶などで摂り、炭酸飲料やジュースなどの糖分の多い飲み物は、エネルギーが高いので避けましょう。
4 野菜を十分にとりましょう
ただし、果物は果糖が多いので、摂りすぎないようにしましょう。
5 アルコールは控えましょう
6 一日の食事は3食規則正しくとり、栄養のバランスが偏らないようにしましょう
毎食、主食・主菜・副菜を組み合わせて摂るようにしましょう。
7 食塩の多い食品は控えましょう 高血圧の食事のページへ
高血圧は、痛風に頻度の高い合併症です。味付けも、うす味をこころがけましょう。
日常生活の注意
1 外食はエネルギーの高いものが多いので、選び方に注意しましょう
主食(ごはん・パン・麺などの穀類)・主菜(肉・魚・卵・豆腐など)・副菜(野菜類)のそろった外食を選びましょう。
2 適度な運動を心がけましょう
3 ストレスをためないようにしましょう
痛風の発作はストレスがたまっているときに起こりやすいともいわれています。十分に休養して、ストレスを上手に解消しましょう。