【女媧】中国古代を象徴する伝説の女神[the Historical Crystal]

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●【誕生】
中国古代の伝説上の女神。中国南部の貴州(Gùizhōu)・雲南(Yúnnán)・ベトナム等に分布する苗族(miáozú)の神話の中で誕生し、やがて、『三皇五帝』の三皇のひとりとして漢民族の伝説にも取り入れられてゆく。
 
●【人類創造】
女媧は初め、黄土を人の形にこね、ていねいに1人ずつ創っていった。ところが、手間がかかりすぎて休む間もないので、やがて縄を泥中に浸してそれを引き上げることにした。すると、縄から飛び散った泥のしずくがすべて人間になった。

●【戦乱】
人類は中原に満ち溢れ、女媧を奉ずる苗族をはじめ、水神『共工』を奉ずる羌族(姜一族)や、『黄帝』を奉ずる漢民族が、時には相い争い、時には相い和合して覇を競った。水神共工は、大洪水を起こして覇権を握ろうとしたが、火神『祝融』と戦って敗北。その際、天を支える『不周山』に激突。天地は傾き、日月は西へ、大河は東へと流れるようになり、魑魅魍魎が横行した。
●【天地修復】
天地を覆う惨状を深く嘆いた女媧は、虹のように輝く五色の鉱石を精錬して天を補い、鼇(あおがめ)の四本の足で天地の四方を支えなおし、葦の灰 を集めて大洪水を押さえ、黒竜の体で土地を修復して、中原を再生した。