【ターボファンエンジン】
[♪人工物萌え♪]
【ターボファンエンジン】
シンガポール航空の巨大旅客機
【ターボファンエンジン】
turbofan engine
航空機用タービンエンジンの一種。
ターボジェットエンジンのタービン部にタービンを増設して、排気ガスのエネルギーを吸収させ、そのエネルギーでエンジンの前側に設けたファンを駆動し、ファンで圧縮した空気の一部をそのまま側路(バイパス)を通してエンジンの後方へ直接噴出させ、残りの一部をエンジン内部に導いて燃料と混合して燃焼させる。
大量の空気を比較的低速度で噴出させることで推力を得る形式なので、遷音速での飛行に適し排気騒音が小さく燃料消費率も優れており、民間機用のエンジンには好適とされている。
なお、ファンで圧縮され側路を通して排出される空気と、エンジン内で燃焼排気されるガスとの重量の比をバイパス比 [ bypass ratio ] といい、初期のターボファンでは1.7対1程度であったが、最新の高バイパス比の大出力(最大離陸推力20~25トン)のエンジンでは5対1以上になっており、大きさの割に大きな推力が得られるので、ジャンボ機のような超大型機の実現に大きく貢献した。
「低バイパス比」のターボファン(ジェット)エンジン。
排気中にコアエンジンからの排気の比率が高く、超音速戦闘機などに向いている。
「高バイパス比」のターボファン(ジェット)エンジン。
排気中にターボファンからの排気の比率が高く、旅客機に向いている。
[ 執筆者:落合一夫 ]
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