【三菱 F2 支援戦闘機】
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【三菱 F2 支援戦闘機】
【Q】
わが国では、「戦闘機用エンジンを国産できない」と言われていますが、具体的にどのような技術が遅れているのでしょうか?
外国のエンジン(例えばP&WのF110など)を100%そっくりコピーすることは可能なはず。その場合、どのような事が起きるのでしょう?例えば、タービンブレードが飛散するとか、燃焼室に穴が開くとか?あるいは、定期点検やオーバーホールの間隔が異常に短くなるとか?具体的に何がネックとなっているのか、技術的な問題点を教えて下さい。
[補足]さっそくのご回答、ありがとうございます。しかし、私が知りたいのは政治的状況だとか安全保障からの見地ではなく、技術的側面(技術専門誌などに記載のレベル)の話です。この際、特許侵害云々など、どうでも良い(純然たる技術の話を聞きたい)のです。
【A】ベストアンサーに選ばれた回答yashkey_the_maniacchefさん
国産できないというよりも開発という部分で遅れているという言い方が近いです。
技術的にはIHIでライセンス生産を行っており、F110-IHI-129はオリジナルと遜色ない性能を出していますので、エンジンそのものを作る下地は確かにあります。
さらに要素技術で遅れを取っているというわけでもなく、素材なんかではむしろリードしている部分すらあります。
技術的にはIHIでライセンス生産を行っており、F110-IHI-129はオリジナルと遜色ない性能を出していますので、エンジンそのものを作る下地は確かにあります。
さらに要素技術で遅れを取っているというわけでもなく、素材なんかではむしろリードしている部分すらあります。
では一体何が足りないのか?
これはずばり「ノウハウ」。
そもそも、コピーで得られる情報というのは実はかなり限られています。
たとえばタービンブレードを例に出すと、オリジナルのタービンブレードのある部分の厚みが5mmだったとします、しかしその5mmってのは公差許容ぎりぎりなのか基準範囲に余裕で収まるものなのか?±ではいったいどこまでが許容範囲なのか?
素材の熱処理が若干不均一だが、これは本来の設計では均一にしているものなのか、それともわざと不均一にしているのか、後者だとすればどっからどこまで熱は何度で熱処理の仕方が~
素材の熱処理が若干不均一だが、これは本来の設計では均一にしているものなのか、それともわざと不均一にしているのか、後者だとすればどっからどこまで熱は何度で熱処理の仕方が~
と、これはコピーからではどうにもわからない情報ですから部品全てに対して最適解を探し出すための気の遠くなるようなトライ&エラーを繰り返す必要が出てきます。
ライセンス生産してるんだから加工法や素材はわかってるじゃないかと思われるかもしれません、確かに指示されますからその通りに作ればよいのですが、ではその指示には何の裏づけや根拠があるのかまではわかりませんよね。
これでは「開発」はできませんから結局0から作るのと同じだけの手間と時間が必要という事です。