【野辺山・八ヶ岳へ】(1)

[独自避難]
【野辺山・八ヶ岳へ】
(1)
 
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2011-0319(土)09:40 、再び秩父に到着。
ホームから南方に、石灰岩採掘で変形した武甲山が見える。とはいえ、
東京ではなかなか見られない雄大なながめのひとつとは言える。
 
 
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【左】特急レッドアローは、節電のためお休み。
【右】壮大な斜張橋秩父公園橋」。おそらく観光のメダマのひとつ
として造られた巨大な建造物 の下には、小さな橋が見える。
飯能もそうだったが、生活用の小さな橋しかなかったところに
観光用の巨大橋を造る、というのは、この地域の特徴かもし
れない。国道沿いに点在する巨大観光施設にしても、この
地域が観光に相当な意欲を持っていることがうかがえる。
 
 
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 秩父公園橋からながめる武甲山。橋の下には巨大なトラックがマメツブのように見える。
この川はなんと「荒川」!東京まで流れてくるあの荒川の水源は、埼玉・長野・山梨三県の接する甲武信ヶ岳だという。
 川床には不思議な縞模様が入っている。この縞模様は、あとで分かってくるのだが、二段になった地層の上の部分が水流で削られて、下の古くて圧縮されて硬くなった地層が露出したものらしい。
 
 
武甲山(ぶこうざん)
 
 埼玉県西部、秩父市秩父郡横瀬町の境にある山。標高1295メートル。
 
 古来信仰の対象の山で、山頂に御嶽(みたけ)神社を祀(まつ)る。
 
 山名の由来については日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征のおり、戦勝祈願にこの山に武具、甲冑(かっちゅう)を奉納したためとか、秩父の向こうに見えるのでムコウサンと名づけたとかいう説がある。
 
 秩父古生層の山で、石灰岩が多いので有名。標高800メートル付近にはチチブイワザクラ、ミヤマスカシユリなどの群落があり、武甲山石灰岩特殊植物群落として国の天然記念物に指定されている。
 
 石灰岩はセメントの材料として、秩父セメント日本セメント(前記2社は1998年合併により太平洋セメントとなる)、三菱セメント(現三菱マテリアルなど各社による採掘が進み、山容が変化し、景観や自然保護のうえから問題がおきている。

[ 執筆者:中山正民 ]
 
 
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【荒川】
関東平野を流れる川。秩父山地の甲武信(こぶし)岳に源を発し、埼玉県川越市辺りで入間川と合流、東京都北区岩淵で荒川放水路隅田川に分かれて東京湾に注ぐ。長さ169キロ。