【今回の震災で妊婦が被曝すると胎児に何か影響はありますか?hekoking1さん 】Yahoo!知恵袋

今回の震災で妊婦が被曝すると
胎児に何か影響はありますか?
by hekoking1さん,on  Yahoo!知恵袋
 
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ラット生殖細胞におけるX線照射実験
 
 
【Q】
今回の震災で妊婦が被曝すると胎児に何か影響はありますか?
 
妊娠中は放射線を浴びてはいけない?らしく、レントゲンなども撮ることができないんですよね。
 
もし今回の福島原子力発電所からの放射線を妊婦が微量でも浴びてしまった場合、胎児にも何か影響はあるのでしょうか?
 
山形県在住ですが、近所の友人が今妊娠5ヶ月なので、山形県でも放射線の数値の上昇が見られたら、どうなるのかなぁと思って質問しました。
 
質問日時: 2011/3/16 11:08:18
解決日時: 2011/3/22 23:21:55
回答数: 4
閲覧数: 834
【A】ベストアンサーに選ばれた回答asahisuperdry314さん
 
放射線の影響度合いは、細胞分裂が多く繰り返される場所でより大きくなります.
人間の臓器では、白血球をつくる骨髄液や胃腸の粘膜、肺、卵巣、精巣などには注意が必要です.現在妊娠5ヶ月ということで、あかちゃんの体では分化が終了し、細胞分裂も活発に行われています.指紋や爪の形成も始まっています.
 
設計図にもとづいてからだを成長させていますから、この設計図が少しでも狂うと影響が目に見えて現れてくる場合になります。この設計図を壊してしまうのが大量被ばくです.設計図である染色体は、大量の放射線を浴びると「ばらばらの黒い点」のようになるといいます.繋がっていたはずの設計図が、破れた地図のようになってしまうのです.
 
現在の山形県放射線量は0.04マイクロシーベルト毎時、過去最高では0.11マイクロシーベルト毎時であり、妊婦さんであっても全く問題のない量です.
 
「微量でも浴びてしまった場合」とありますが、もちろんこれは程度の問題ということになります。医学的な見地では、累計100ミリシーベルトの被ばくを行うと胎児の臓器形成に影響が認められるようです.これから5ヶ月ですから、150日×24時間ですから3600で除した値を参考にしておくとよいでしょう.
これは約30マイクロシーベルト毎時となります.
 
空間線量がこれを超え始めた場合、外出・換気をしないなどの対策を、念のため行っておいたほうがよいでしょう.ちなみに、この線量は現在の山形の数値の1000倍程度の密度となります.万が一、100マイクロシーベルト毎時を超えるような状態になれば、あせらずに別の場所に避難したほうがよいでしょう.
 
報道機関がよく「ただちに影響はないレベル」と言っていますが、特に妊娠の可能性のある女性、妊婦や乳児は気をつけなければなりません.報道機関の主張を鑑みると、5ヶ月は「ただちに」の状態には入らなくなります.
 
あと、精神的な負担もあかちゃんの成長に阻害を与える恐れがあります.現在はこのような不安定な状況ですからどうしても気になるでしょう.気にする必要のない場所で暮らすことが出来るのであれば、それが一番ではないでしょうか.
 
回答日時:2011/3/19 08:52:45