【徐光啓( じょこうけい)】( Feペディア)
【徐光啓(じょ こうけい)】(Feペディア)
http://mwkp.fresheye.com/mb/m.php/%E5%BE%90%E5%85%89%E5%95%93?guid=on
徐 光啓(じょ こうけい、嘉靖41年3月21日(1562年4月24日) - 崇禎6年10月7日(1633年11月8日))は、明代末期の #中国の暦数学者 。有名なキリスト教徒。字は子先。
◇ ◆ ◇
1.略歴
上海の出身。博学多才であり、学問に専心し1597年の郷試に首席で合格する。
1599年にマテオ・リッチ(利瑪竇)の名を聞いて南京に行って教えを受け、1603年にヨハネ・ソエリオ(羅如望)の手で洗礼を受け、キリスト教徒となる。
その後、進士に及第し、翰林院庶吉士となり、リッチとの交際が深まるとともに、いわゆる洋学の知識も広くなった。
天文学・地理・物理・水利・暦数などについてのリッチの口授を翻訳・筆記・公刊をした。
特に『 #ユークリッド原論 』を訳した『 #幾何原本 』6巻が、一番早く脱稿したものである。
また、ディダクス・パントゥージャ( 迪我)を助けて『七克』7巻を著した。これら二著はともに『 #四庫全書 』の中に収められている。
1610年に師リッチは亡くなるが、光啓は1623年に礼部右侍郎に任命される。
しかし、魏忠賢派の智 に弾劾されて野に下る。
1628年にふたたび召されて左侍郎に任命され、尚書に昇進する。
［暦法の改訂］
当時、崇禎帝が日蝕の観測を誤ったとして天文台の役人を罰しようとしたところ、徐光啓は「これは郭守敬の暦法による誤りである。元の時代にすでに、日蝕があるべき時に日蝕にならなかったことがあった。今日、天文台の観測が誤っても怪しむに足らない。暦法を修正しなければならないのである」と進言した。
帝はこの言葉に従い、宣教師のニコロ・ロンゴバルディ(竜華民)とジャン・テレンツ( 玉函)を召して暦法を推算させ、徐光啓にその監督を命じた。
1632年に多くの暦書を献じ、翌年5月、暦法改訂の功績により、東閣大学士を兼ねて、枢機に参与する。
更に、太子太保の位を加えられ、文淵閣に列せられた。
経済の才にも富み、この知識を世のために用いようと志したが、周延儒・温体仁などの専横により建白することができず、そのまま世を去る。
◇ ◆ ◇
2.学問
日本にも大きな影響を与えた農書『農政全書』など、著書や翻訳書は多数であり、中でも有名なのが『崇禎暦書』である。
西洋の諸科学を輸入することに多くの功績を残したが、他方熱心なカトリック教徒であり、リッチやロンゴバルディの伝道事業を援助した。
徐光啓は『カトリックの教えは儒教を補うもの』と考えており、そのため迫害を蒙らずに、高位に昇ることができた。
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徐 光啓(じょ こうけい、嘉靖41年3月21日(1562年4月24日) - 崇禎6年10月7日(1633年11月8日))は、明代末期の #中国の暦数学者 。有名なキリスト教徒。字は子先。
◇ ◆ ◇
1.略歴
上海の出身。博学多才であり、学問に専心し1597年の郷試に首席で合格する。
1599年にマテオ・リッチ(利瑪竇)の名を聞いて南京に行って教えを受け、1603年にヨハネ・ソエリオ(羅如望)の手で洗礼を受け、キリスト教徒となる。
その後、進士に及第し、翰林院庶吉士となり、リッチとの交際が深まるとともに、いわゆる洋学の知識も広くなった。
天文学・地理・物理・水利・暦数などについてのリッチの口授を翻訳・筆記・公刊をした。
特に『 #ユークリッド原論 』を訳した『 #幾何原本 』6巻が、一番早く脱稿したものである。
また、ディダクス・パントゥージャ( 迪我)を助けて『七克』7巻を著した。これら二著はともに『 #四庫全書 』の中に収められている。
1610年に師リッチは亡くなるが、光啓は1623年に礼部右侍郎に任命される。
しかし、魏忠賢派の智 に弾劾されて野に下る。
1628年にふたたび召されて左侍郎に任命され、尚書に昇進する。
［暦法の改訂］
当時、崇禎帝が日蝕の観測を誤ったとして天文台の役人を罰しようとしたところ、徐光啓は「これは郭守敬の暦法による誤りである。元の時代にすでに、日蝕があるべき時に日蝕にならなかったことがあった。今日、天文台の観測が誤っても怪しむに足らない。暦法を修正しなければならないのである」と進言した。
帝はこの言葉に従い、宣教師のニコロ・ロンゴバルディ(竜華民)とジャン・テレンツ( 玉函)を召して暦法を推算させ、徐光啓にその監督を命じた。
1632年に多くの暦書を献じ、翌年5月、暦法改訂の功績により、東閣大学士を兼ねて、枢機に参与する。
更に、太子太保の位を加えられ、文淵閣に列せられた。
経済の才にも富み、この知識を世のために用いようと志したが、周延儒・温体仁などの専横により建白することができず、そのまま世を去る。
◇ ◆ ◇
2.学問
日本にも大きな影響を与えた農書『農政全書』など、著書や翻訳書は多数であり、中でも有名なのが『崇禎暦書』である。
西洋の諸科学を輸入することに多くの功績を残したが、他方熱心なカトリック教徒であり、リッチやロンゴバルディの伝道事業を援助した。
徐光啓は『カトリックの教えは儒教を補うもの』と考えており、そのため迫害を蒙らずに、高位に昇ることができた。
