++読売新聞の場合:「生きてこの日、うれしい」解放の赤羽さん、パリで会見

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                  ▲10日、パリの「世界の医療団」本部で記者会見に臨む
               (左から)ソールスさん、赤羽さん、ミシュレッティ代表(林路郎撮影)

1月10日23時5分配信 読売新聞

 【パリ=林路郎】

昨年9月、エチオピア武装集団に誘拐され、今月7日に解放された日本人女性医師、赤羽桂子さん(32)と同僚のオランダ人男性看護師が10日、国際医療支援団体「世界の医療団」のパリの本部で解放後、初めて記者会見した。

 赤羽さんは「生きてこの日を迎えることができ、本当にうれしい。支えてくれた人に心からお礼申し上げたい」と語った。

 10日、パリに到着した赤羽さんは、長野県伊那市から駆けつけた母・千恵子さん(64)、兄・千尋さん(34)とパリ市内で再会し、無事を喜び合った。赤羽さんは、108日間に及んだ拘束期間中、「(武装勢力が)銃に触る音を聞く度に『もう終わりかな』と思った。恐怖は常にあった」とも告白。共に解放されたオランダ人看護師ビレム・ソールスさんと励まし合いながら、日記や家族への手紙を書いて過ごしていたという。

 赤羽さんはエチオピアでの活動について、「仕事の需要が大きく、6か月間、充実した仕事ができた」と振り返り、今後については「時間をとって考えたい。医師としての仕事を早く再開できたらと思う」と述べた。「今一番したいこと」を尋ねられると、「母の手料理を食べること」と答えた。