++共同通信社の場合:「生きてこの日迎えうれしい」赤羽さんがパリで会見

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【パリ10日共同】

エチオピア武装集団に誘拐された後、解放された医師、赤羽桂子さん(32)が10日、ケニアのナイロビからスイス経由でパリに到着、所属する国際医療援助団体「世界の医療団」本部で記者会見し「生きてこの日を迎えたのは本当にうれしい」と喜びを語った。

 赤羽さんの記者会見は7日の解放後初めて。赤羽さんは会見で、監禁中の生活については「(監禁の)108日間、毎日毎日、家族のことを考えない日はなかった」「自分たちで食事を作ったり、身の回りのことをして毎日を過ごしていました」と振り返った。

 また、「監禁中の時間は長かった。その間に、長崎大の先生や家族の心配を知って、とてもうれしく思った」と話した。

 長野県伊那市在住の赤羽さんの母、千恵子さん(64)と兄、千尋さん(34)は9日にパリ入りしており、3カ月半、監禁状態にあった赤羽さんと10日に再会した。会見には世界の医療団のピエール・ミケレッティ代表も同席し、解放に関して「金のやりとりは一切ない」と話し、犯人グループへの身代金支払いなどを否定したが、犯人らとの具体的な交渉内容などは明かさなかった。