【読書】「ゲーム理論の思考法」川西諭著

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【読書】「ゲーム理論の思考法」川西諭著

●「上司と部下の人間関係」、「企業間での競争」、「政治のかけひき」。ゲーム論では、あらゆる問題をひとつの「ゲーム」ととらえます。
 起こっている問題がどのような『構造』になっていて、どんなルールに支配されているかを考える際、その全体像を「ゲーム」と呼んでいるのです。

●あらゆる問題を「ゲーム」として見ることができれば、「ゲームの構造(問題の本質)」を俯瞰的に見ることができ、より質の高い思考を行うことができます。
 本書の目的は、ゲーム理論の代表的なゲームを学びながら、その「戦略的思考」を身につけることにあります。

(カバー折り返しより引用)
(カバー表より引用)
『How to think like a game theorist
ビジネス・人生を変える「戦略発想の技術」
 ゲーム理論で「3つの力」を手に入れる』
(1)状況を俯瞰的に「把握」する
(2)起こりうる未来を「予測」する
(3)問題を根本から「解決」する

(帯コピーより引用)
「勝てないゲーム」なら「ルール」を変えよう。

ゲーム理論の思考法】(価格・サイズ等)

著者: 川西諭(上智大学経済学部准教授)
定価:1,470円(税込み)

出版社: 中経出版 (2009/9/1)
ページ数: 255p

ISBN-10: 4806134708
商品の寸法: 18.4 x 13 x 2.2 cm(B6)
【月臣のコメント】

●みなさま、大変御無沙汰しております。
日本社会の最底辺で紆余曲折の人生を送る月臣(爆)が今回選んだ本は川西諭著【ゲーム理論の思考法】。

●世の中は過剰な情報に溢れ、人々は各々の必要や思惑に基づいて百人百様の行動を行い、過剰な情報はとどまるところを知らぬ勢いで爆発・混乱してゆきます。

このような世の中で月臣自身が、また、多くの人々が「できる限り迷いの少ない状態で」決断・行動できたら、世の中はもっと面白くなるのではないか??

そこで探し、発見したのがこの本、【ゲーム理論の思考法】です。先月初頭に発売された新しい本ですが、ページ数はさほど多くなく、文字も大きく、図解も豊富で、「世界を理論的に考察するための基本的な方法」を楽しく学ぶことができます。

●さて、「ゲーム理論」というと、ついつい任天堂DSやPSPを思い浮かべ、「子供の遊びだ」とか、「人間性の排除だ」などと考えてしまいがちですが、この本の最終第五章では、「現実の世界でゲーム理論を活用しながらも、人間性を無視しない」「むしろ、ゲーム理論に人間特有の心理や行動を”統合(織り込む)”することで、理論的、且つ、人間性を排除しない”統合理論”を模索」しています。

●この本を読むことによって、とかく一時の利得や感情によって迷走しやすい現実社会が、「多くの人々の幸福(最大多数の最大幸福)」に向かって推進してゆくことが期待できると思います。