【宥和政策】---Yahoo!知恵袋でみつけた面白い記事・転載。
[メモ]
【宥和政策】
---Yahoo!知恵袋でみつけた面白い記事・転載。
【Q】(aigooo_aigooo_aigooo_aigoooさん)
1930年代のイギリス首相、ネヴィル・チェンバレンの宥和政策と日本の妥協的政策に類似性はありますか?
イギリス首相ウィンストン・チャーチルはチェンバレンの宥和政策に関して「第二次世界大戦は防ぐことができた。宥和策ではなく、早い段階でヒトラーを叩き潰していれば、その後のホロコーストもなかっただろう。」と語っていますが、
あなたはチャーチルの意見を支持しますか?
それともチェンバレンの宥和政策のほうを評価しますか?
また、現在日本が中国、韓国、北朝鮮に対して妥協的態度をとり続けていることに関してチェンバレンの宥和政策との類似性を見出すことが出来ると思いますか?
それとも類似性を語ることは強引にすぎるでしょうか?
あなたはチャーチルの意見を支持しますか?
それともチェンバレンの宥和政策のほうを評価しますか?
また、現在日本が中国、韓国、北朝鮮に対して妥協的態度をとり続けていることに関してチェンバレンの宥和政策との類似性を見出すことが出来ると思いますか?
それとも類似性を語ることは強引にすぎるでしょうか?
【A】ベストアンサーに選ばれた回答
odawaseさん
『そもそも歴史で“たられば”を語るのは御法度だ、と言うことは前提にあると理解した上で、空想してみます。
題材1
「チャーチルの意見、つまりナチスドイツ&ヒトラーを早期に叩き潰すという政策を支持するか?」
A,宥和政策よりは支持するが、良い結果が得られる可能性は低い
理由
⇒①実現可能性の低さ(イギリスのみならず、主要国のほとんどが、第一次大戦のトラウマから反戦ムード)
⇒②反侵略国家(イギリスなど)に対抗する、英雄ヒトラーの誕生 →抵抗活動としての戦争の始まり(結局、別の形で大戦を生みうる)
⇒③ユダヤ人迫害の口実になる(英国がドイツを攻めるとなれば、英国その他に住むユダヤ富豪は戦争を支援する →ユダヤ迫害も無くならない)
⇒④戦後、②③より、被害者意識が強くなり、ドイツの謝罪が徹底されない可能性 →ヨーロッパの安定・連携に亀裂
一方、軍隊および軍需産業の育成によって成長していたナチスドイツが、宥和政策により、侵略の停止、平和的な国際社会の形成へ向けて進むとは考えにくい。もちろん、ドイツを対共産圏に対抗する防護壁に出来れば、イギリスその他西欧諸国にとって成功と言えるだろうが、ヒトラーがそのような方針転換をするような人物だとは思えない。
このように、チャーチルの意見を参考にしたところで、もはや手遅れだとも考えられますが、宥和政策をもっと頑張ればよかったという考えよりはマシだと言えます。
よって、チャーチルの意見を、消極的に支持しました。
題材2
「”日本が中国、韓国、北朝鮮に対して妥協的態度”と“チェンバレンの宥和政策”には類似性があるか?」
A,社会背景やその他事実の大幅な相違から考えて、類似性があるとは言えない。
理由
【社会背景】
①大戦に至る可能性が少ない
(A)核(認めたくはないが大戦の抑止効果がある)
(B)各国が話し合う場・インフラがある(国連・ITなど)
②そもそも戦争を起こす可能性が少ない
(A)将軍様の国を除き、経済競争による幸福度UPを重視している
(=国際協力・安定が重視)
(B)植民地支配が許されない国際状況
③当該三国の政治状況
・ 韓国=民主制(複数政党)
⇒複数政党の力が拮抗しいるため、ヒトラーのような独裁者が現われる可能性は低い
・中国=民主制(一党独裁)
⇒一党独裁ではあるが、領土が広く、利害関係・思想が党内でも複雑であるため、同じく独裁者は現れにくい
・北朝鮮=独裁国家
⇒独裁国家だが、大規模な戦争を起こす、軍事力もなければ、賛同国も無い
【その他】
①将軍様の国を除き、日本と経済的結びつきが強く、断ち切れる関係ではない
②反戦・避戦がムードではなく、世界基準となりつつある(あくまで思想としてだが)
以上のように、背景や実態が大きく異なる現代日本の政策まで、「チェンバレンの失敗した宥和政策」と同視してしまうとなれば、平和的な外交手法=全て失敗という結論になってしまい、不当である。
よって、同列に論じることは出来ないので、類似性があるとは言えない。
(つまり、日本の妥協的態度が良いか悪いかと言う問題とは、無関係と考えるべき)
以上、私見でした。』
題材1
「チャーチルの意見、つまりナチスドイツ&ヒトラーを早期に叩き潰すという政策を支持するか?」
A,宥和政策よりは支持するが、良い結果が得られる可能性は低い
理由
⇒①実現可能性の低さ(イギリスのみならず、主要国のほとんどが、第一次大戦のトラウマから反戦ムード)
⇒②反侵略国家(イギリスなど)に対抗する、英雄ヒトラーの誕生 →抵抗活動としての戦争の始まり(結局、別の形で大戦を生みうる)
⇒③ユダヤ人迫害の口実になる(英国がドイツを攻めるとなれば、英国その他に住むユダヤ富豪は戦争を支援する →ユダヤ迫害も無くならない)
⇒④戦後、②③より、被害者意識が強くなり、ドイツの謝罪が徹底されない可能性 →ヨーロッパの安定・連携に亀裂
一方、軍隊および軍需産業の育成によって成長していたナチスドイツが、宥和政策により、侵略の停止、平和的な国際社会の形成へ向けて進むとは考えにくい。もちろん、ドイツを対共産圏に対抗する防護壁に出来れば、イギリスその他西欧諸国にとって成功と言えるだろうが、ヒトラーがそのような方針転換をするような人物だとは思えない。
このように、チャーチルの意見を参考にしたところで、もはや手遅れだとも考えられますが、宥和政策をもっと頑張ればよかったという考えよりはマシだと言えます。
よって、チャーチルの意見を、消極的に支持しました。
題材2
「”日本が中国、韓国、北朝鮮に対して妥協的態度”と“チェンバレンの宥和政策”には類似性があるか?」
A,社会背景やその他事実の大幅な相違から考えて、類似性があるとは言えない。
理由
【社会背景】
①大戦に至る可能性が少ない
(A)核(認めたくはないが大戦の抑止効果がある)
(B)各国が話し合う場・インフラがある(国連・ITなど)
②そもそも戦争を起こす可能性が少ない
(A)将軍様の国を除き、経済競争による幸福度UPを重視している
(=国際協力・安定が重視)
(B)植民地支配が許されない国際状況
③当該三国の政治状況
・ 韓国=民主制(複数政党)
⇒複数政党の力が拮抗しいるため、ヒトラーのような独裁者が現われる可能性は低い
・中国=民主制(一党独裁)
⇒一党独裁ではあるが、領土が広く、利害関係・思想が党内でも複雑であるため、同じく独裁者は現れにくい
・北朝鮮=独裁国家
⇒独裁国家だが、大規模な戦争を起こす、軍事力もなければ、賛同国も無い
【その他】
①将軍様の国を除き、日本と経済的結びつきが強く、断ち切れる関係ではない
②反戦・避戦がムードではなく、世界基準となりつつある(あくまで思想としてだが)
以上のように、背景や実態が大きく異なる現代日本の政策まで、「チェンバレンの失敗した宥和政策」と同視してしまうとなれば、平和的な外交手法=全て失敗という結論になってしまい、不当である。
よって、同列に論じることは出来ないので、類似性があるとは言えない。
(つまり、日本の妥協的態度が良いか悪いかと言う問題とは、無関係と考えるべき)
以上、私見でした。』