【ストーリーとしての競争戦略―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi B usiness Review Books)】(Amazon レビューより)

イメージ 1

【ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)】(Amazonレビューより)

http://www.amazon.co.jp/gp/aw/cr/rR391FQX3DQWUN3/ref=aw_cr_i_3?uid=NULLGWDOCOMO


カスタマーレビュー
★★★★★ 戦略論を使う視点を提供してくれる最高の戦略書
├2015/1/3
├参考になった(5人中4人)
アラフォー

この本。
随分前に購入し、読んでいなかった。
しかし、楠先生の講義を受ける機会があり、その際に熟読したところ、なるほどカスタマーレビューが160(書き込み時点)を超えるベストセラーであると実感した。

楠先生が言いたいことは、次のとおり。

企業の目指すべきゴールは、「持続的な利益」。
その利益の源泉は、「業界の競争構造」と「戦略」。

たとえ前者がそれほど魅力的でなくても、後者で勝負できれば「持続的な利益」は獲得できる。

その #戦略 とは、「違いを作って」「つなげる」こと。

前者は、「ポジショニング」や「ケイパビリティ」。
しかし、これだけでは、競争優位となり、持続的な利益を獲得できない。

優れた企業は、「違い」と「競争優位」の間に因果論理がある。

要は、「違い」と「競争優位」の間に「 #ストーリー 」がある。

楠先生も自認しているとおり、決して新しい理論ではない。
既存の理論は「違い」を重視しているが、楠先生は「 #つながり 」を重視している。

ただこれだけ。

しかし、この視点が面白い。

たしかに本書で触れられている持続的な利益を獲得している企業は、「違い」と「競争優位」の間に「ストーリー」がある。

まずは、382頁以降のガリバーインターナショナルの事例を通して、戦略ストーリーの読解方法をマスターしてみてはいかがだろうか。

そして、自社や本書で触れられていない企業を分析してみてはいかがだろうか。

楠先生の視点がいかに有益か理解できるはずである。

戦略論は、ポーターやバーニーで十分。
後は、それをいかに使うか、その「視点」。
本書はそれを提供してくれる。
これまで読んできた戦略書の中で間違いなく一番面白かった。
すべてのビジネスパーソンにお薦め。